美術館でナイトパーティ!?@Nuit des musées
Bonjour, こんにちは!
まただいぶ間をおいての更新になってしまいましたが、私は元気です。そろそろ30ページほどのミニ論文に本腰をいれないといけない時期になって来まして、毎日フランス語とにらめっこしています。
さて、今月20日(土)はヨーロッパ中で行われる美術館イベント " Nuit des musées" ( 美術館の夜) がありました。私もインターンとしてMAMCS ( musée d'art modern et contemporain de Strasbourg : ストラスブール近現代美術館)でこのイベントのお手伝いをしてきたので、レポしていこうと思います。
まずは、この " Nuit des musées" の概要から。
簡単に言うと、普段はあまり美術館に足を運ばないであろう家族層や若者層を引き寄せるために、一夜だけ美術館を例外的に開放し、しかもほとんどの場合無料で!、通常の展覧会やコレクションの他に、様々なイベントを美術館で行います。
1997年にベルリンで始まり、フランスにおいては1999年に文化・通信省がフランスの全ての美術館を春季のある日曜日に無料で開放することを提案しました。そして、" Printemps des musées"という名で、2001年には39カ国の美術館が参加するようになりました。2005年に、現在の "Nuit des musées" となり、現在に至っています。
他の地域、国ごとに少しずつ内容は変わると思うのですが、ストラスブールでは・・・
このチラシからも分かる通り、ストラスブールが運営する10つの美術館が、Autour de la table ( テーブルを囲んで)というテーマで、食事にまつわる様々なアクティビティを行いました。もちろん、入場無料で19時から深夜0時まで。
MAMCSでは、
美術館の中心部にDJがスタンバイし光の演出とともに華やかな雰囲気。(これだけで、昼間の静まり返った美の殿堂という雰囲気とはだいぶ異なった雰囲気に。)
入り口では、ゴーギャンの静物画のポストカード、裏には作品に描かれているフルーツを使ったサラダのレシピが添えられている、が配られ、
奥には、飲み物や軽食をつまめるスペースも完備。
子どものいる家族向けに、美術館の作品に描かれている、水差し、コップなど食事に使う道具のシルエットを厚紙に写し取り、切り取り、自由にデコレーションをして、支えをつけて立体作品にするアトリエや、
学芸員が「食事」にまつわる6作品を解説する " Coups de coeur " や、
展示中の作品から食事にまつわるモチーフを探し当てるゲームや、
ピカソの作品を前にパフォーマンスが行われたりと、、
イベント盛りだくさんで閉館ぎりぎりまで多くの人でにぎわいました。
私たちインターンも、ちょっとしたゲームを。
食事にまつわるこの2作品をしゃべらせよう!という趣旨で、来場者にふきだしの中に彼らが言っていそうなせりふや考えていそうなことを書いてもらいました。
けっこうくだらない(失礼)「ハンバーガー食べたいよ~」や「ケーキ失敗しちゃったから、今日もフルーツよ」のようなセリフで作品は埋まっていきました。こうやって、何を話しているのかな、なんて想像しながら作品を鑑賞するのも面白いですね。
私が美術館に到着した19時半にはすでにたくさんの人で、どの展覧会場も、普段の2,3倍の人混みでした。無料パワー恐るべし。パリのルーヴル美術館などはきっと、もっと大勢の人で埋め尽くされているのでしょう。
ちなみに、この夜は若者にとっては外で”騒げる日”ということで、美術館前の広場は音楽ガンガンでお酒片手に大勢の人が集まっていました。
普段とは違うにぎやかな美術館を体験するにはもってこいのこのイベント。ぜひ、参加してみてはいかがでしょうか?
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