フランス滞在許可証)APS/PACSからの申請

Bonjour, こんにちは!

今日は、carte de séjour vie privée et familiale の申請方法、そのための必要書類についてお話します。

ただし、以下の情報は自身の体験、調査に基づくものであり、その信頼性について保証はできません。参考程度に読んでください

滞在許可証は、何らかのビザでフランスに入国した者が、その滞在を延長するために申請するものです。この "私的、家族生活の滞在許可証" とでも訳せる滞在許可証は、フランス人パートナーとの結婚あるいはPACSを結ぶことで申請することができます。



まずは、簡単に私の状況を説明します。

私の場合、この滞在許可証を申請する前は2019年11月が期限のAPS(Autorisation Provisoire de Séjour)でフランスに滞在していました。さらに、フランス人パートナーとは結婚ではなく、PACSを結びました。

結婚ではなく、PACSからこの滞在許可証を申請する場合、PACSをしていることと、少なくとも1年以上パートナーと同居していること、が条件です。ややこしいのですが、PACSをして1年以上たっていること、が条件なのではなく、PACSをしたという事実と、1年以上の同居歴があれば、申請することができます。

私たちの場合もPACSをしたのは、去年2018年の11月でしたが、この滞在許可証の申請のために県庁に書類を渡しに行ったのは2019年の8月です。先ほども説明した通り、PACS申請をする前から、1年以上同居していたので、早く申請することができたのです。


ですので、これらの条件が揃っているのなら、お持ちの滞在許可証の期限がきれる2,3ヶ月前には余裕をもって、申請に行くことをおすすめします。アルザス バ=ラン県の場合は、ストラスブールにある県庁 Préfecture du Bas-Rhin のホームページで予約を取ります。必要な書類が揃っていなくても、とりあえず予約は取っておくことをおすすめします。おそらく2,3ヶ月先にしか空きがありませんから。


では、必要書類を見てみましょう。

フランス政府のサイトに全体的な説明が載っています。

1番最初に発行される配偶者ビザの期間は1年間で、滞在許可証を受け取り時に県庁で支払う269€収入印紙で用意しておく必要があります。高いな、おい…。


ただし、管轄する県のホームページも確認することをおすすめします。というのも、細かい規定があったりするからです。

バ=ラン県の場合、結婚した場合の申請に必要な書類はサイトに載っているのですが、PACSの場合は、載っていません。県庁にメールを送ってみると、親切にもPACSからの申請に必要な書類一覧を送ってくれました。だったら最初からサイトに載せておいてよ・・・・

以下に日本語でまとめています。


申請者に関係する書類

-パスポート

-Acte de naissance(出生証明書) : これに関しては、領事館が発行する extrait de l'act de naissanceを提出するか、自身で戸籍謄本にアポスティーユを付けて、自身の県庁が指定する日仏翻訳者にフランス語翻訳をしてもらい、それを提出する、の2パターンがあると思います。バ=ラン県の場合、前者を希望しました。前者の場合でも、領事館に6ヶ月以内の日付の入った戸籍謄本を提出することでextrait de l'acte de naissanceがもらえる(かつ原本は原則、領事館が預かる)ので、そのために日本の家族に戸籍謄本の申請をお願いする必要があります。これが一番時間がかかるかもしれません

-顔写真3枚:無表情で、メガネは外して、長い髪の毛は後ろにしばり、耳までしっかり見せたものを!

-3ヶ月以内の住居証明書:居候している場合は、住まわせてもらっていることの証明を指定の証明書に記入してもらい、3ヶ月以内の領収書(電気、ガス、電話など)と家主の身分証明書の裏表のコピーを添付する。

-滞在許可証

-指定の一覧表に申請者の家族の名前、居住地などを記す

-OFIIでの書類:私の場合、すでにAPSを取得していたので、必要ありませんでした。

-パートナーの身分証明書かパスポート


ふたりの共同生活に関する書類

-同居していることを示すため、2人の名前、あるいはそれぞれの名前が載っていて、かつ住所も載っている、複数の機関から発行された書類。1月につき、ふたりの名前が記された書類を1つは用意しなければなりません。例えば、avis d'imposition, déclaration de revenus, 銀行口座残高証明書、領収書、健康保険の証明書など。

私たちは、それぞれの名前が別に書かれている銀行口座残高証明書と給与明細書を提出しました。窓口で言われたことは、各人が少なくとも2つの異なる機関から発行された書類を用意するのが望ましい、ということです。

-PACS登録証明書 

-フランス人パートナーの acte de naissance intégral 出生証明書

-Livret de Famille:とありましたが、必要ありませんでした。


これを県庁の窓口で、パートナー同伴で提出すると、私の場合3ヶ月後にSMSで滞在許可証が発行されたという通知が来ました。


PACSからこの滞在許可証を申請しても却下されることがあると聞いていたので、内心ドキドキでしたが、無事に発行されて安心しています。管轄する県庁のサイトで調べても分からない場合、直接問い合わせるのが確実です。メールなり、電話なり、直接行って聞くなり、してみてください!この工程が一番めんどくさいのがフランスの事務手続き…。


次回は、2年目の更新手続きが待っています。スムーズに行くといいなあ。

Deep@Stras

大聖堂で有名なフランスの東のはじっこ、ストラスブールで暮らす兼業フリーランサーのブログ。日々の暮らしのこと、フランス生活で役立つことなどを発信していきます。

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